京友禅とは
- 359 祇園
- 6月30日
- 読了時間: 2分
「京友禅」って聞いたことがありますか?わたしたちは伝統工芸である京友禅を現代の暮らしに寄り添うかたちにし、お届けしています。
まずは京友禅について少しご紹介します。

【京友禅】
京都の伝統工芸の1つで、主に着物を染める染色技術のことをいいます。
京都の扇面絵師であった宮崎友禅斎が 16 世紀に創案したのがはじまりです。
その特徴は1つの反物に 多彩な色彩を使って花鳥風月の紋様が描 かれ、刺繍や金銀箔が施された豪華絢爛 なデザインです。
【京友禅の種類】
①手描き友禅とは?
手描き友禅は全て手作業で、模様の一つ一つに刷毛や筆で色を付 けていきます。そして最大の特徴は糸目糊置きです。下絵の上に糸 目糊を使って模様の輪郭を書き防染の役目をします。こうして何十種類もの色を塗り分けることができます。
②型友禅とは?
明治時代になりヨーロッパから化学染料が入ってきたことに伴い、 新たに出現したのが「型友禅」です。これまでの「手描友禅」に対 して型紙を使って同じ模様の着物を何枚も染められるので大量生産 が可能になり、より多くの人々に広がっていきました。色の数だけ型紙の枚数が必要になり、多いものでは一つの着物で100枚もの型紙を使う場合も。
【工程】
手描き友禅の技法・工程 手描き友禅は仕上がりまで15~20程の工程を経ます。
図案作成 → 下絵 → 糸目置→ 糊伏せ→地染→蒸し→水元→ 地入れ → 挿し友禅→ 蒸し→ 水元(友禅流し)→ 湯のし → 地直し → 金彩 → 刺繍 → 紋加工
(工房により順序や工程が一部変わります)
京都ではそれぞれの工程に専門の職人が携わります。こうして多くの人の手を経てやっと1つの着物が出来上がります
動画にまとめましたので合わせてご覧ください。


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